こんにちは。まさおです。
ミャンマーでクーデターが起きて1年。ミャンマーのニュースを聞くと高野秀行さんの書いた本のことが思い浮ぶことが多かった。それについて書いています。
2021年2月1日のミャンマーでのクーデターが起きてから丸一年。国軍による犠牲者は1500人に迫る。
市民は国軍による弾圧に抵抗し続けている。
市民らはTwitterで、明日2月1日の「静かなストライキ」を呼び掛けている。国軍への抵抗の意思を示し、民主主義国家を回復することへの強い意志を持ち続けていることを国際社会にアピールすることが狙いだ。
1年前、ミャンマーでクーデターが起きた。
なので、2021年はマスコミでミャンマー情勢が報道されることが頻繁にあった。
そういう時にはミャンマー情勢に詳しい専門家の人のコメントが添えられていることも多かった。
だいたい大学教授とかのコメントだったと思う。
素人が知らないミャンマーの歴史、国内の情勢、ミャンマーと他国との関係などを考慮したコメントで適切なものなのだと思う。
ただ、それらのコメントを聞くといつも思うことがあった。
日本人でミャンマー人の性格、気質に一番詳しいのは高野秀行さんではないかと。
高野秀行さんはノンフィクション作家。
日本人が全く行ったことのないような世界の辺境を探検し、それについての本を多数書いている。
その中に「西南シルクロードは密林に消える」という本がある。
西南シルクロードとは中国四川省成都を起点に南下し、雲南省を抜けてミャンマーからインドへと繋がっていた古代の交易路。
高野さんはこの西南シルクロードをたどる旅をする。
詳しい内容は忘れてしまっているが、高野さんは、ミャンマー北部の武装勢力が支配する地域(カチン州、ナガランド州)を通り、最終的には密入国扱いとなってしまうがインドまで到達することができた。
この旅で、高野さんはかなりの期間、武装勢力と行動をともにしている。彼らの習慣、考え方、その他、感覚として、日本人で一番わかっている人だと思う。
この本のほかにも「アヘン王国潜入記」という本も書かれている。
こちらの本もミャンマーでの話だ。
ミャンマー北部の武装勢力支配地域ワ州で、高野さんが現地の人たちと7か月間一緒に暮らし、ケシの栽培に従事したりしている。
ミャンマー情勢のニュースで「カチン州」などと聞くといつも思い浮かんだのは高野さんの本のことだった。