こんにちは、まさおです。
いや~毎日暑い。毎年暑いのでこれが当たり前のようになってしまってますが、昔はこんなに暑くなかったと思う。どのくらい涼しかったか覚えてませんが。
ハローワーク今昔
現在求職中で、先日ハローワークへ行った。仕事探し自体はスマホでできる。スマホのブラウザでハローワークの求人ページから探せばいいから。便利な時代になったものだ。昔はハローワークへ行かないと求人情報を見ることはできなかった。昔は求人表が1枚ずつ硬質プラスチックのファイルに収められていた。ファイルはカテゴリごとに棚に入れられていた。よさそうな求人票を見つけると棚からファイルを取り出して少し離れたところにある椅子のところまで歩いて行って座って詳細を読んだ。
求人票は1枚しかないので他の求職者が持って行っているときはその求人票が棚にもどってくるまで待っている必要があった。当時は不便だと思ったが、今思うとのんびりしていていいと思う。
このようなシステムだったので極端な話、ある求職者がある求人をずっと見ていればそのときに職探しにハローワークへやってきていた他の求職者はそういう求人があること自体を知らないですんでしまう。機会の均等という観点からすると問題のあるシステムだったのかもしれないが、そういうランダムな、運が左右するような要素があることのほうが自然なのかもしれないと思った。
今のシステムは求職者が検索した条件にヒットする求人はもれなく閲覧できる。すべてを俎上に挙げてその中から仕事を探しているという網羅感は満足させるが、なんとなく味気ないところもある。
驚異のタイピング
あらかじめスマホで探してきた仕事の求人票をハローワークのPCでプリントアウトし、受付表と一緒にクリアファイルに入れて受付の箱に入れた。呼ばれるまで長椅子に座って少しぼーっとしていた。
長椅子はハローワークの紹介職員と正対するように置かれているので私の真正面には職員の方が熱心に仕事をしているのがいやでも目に入る。私の真正面で仕事をしていたその職員は20代か30代の若い女性だった。小柄で眼鏡を掛けている。薄手のブラウスがよく似合う目の大きな女性だった。でもマスクをしているからどんな顔かまではわからないが。
彼女は傍らにある書類にたまに目をやりながらPCのキーボードを小さな手で叩いていた。書類に書いてある内容を打ち込んでいるようだった。驚いたのはそのタイピングスピードだった。スピードを表現する言葉がすぐには見つからないが打ち込む指がものすごいスピードでずっと動いている。キーを叩くその音が心地よかった。
PCでキーボードを使って文章を打ち込む場合、単語や文節のところで小休止するのが普通だと思う。タイピングの音だけ聞いていると「カチャカチャカチャ」でいったん小休止してスペースキーを押して変換する。その後また「カチャカチャカチャ」と続いて小休止というようにたいていの場合小休止をはさみながらタイピングが進んでいく。が、彼女の場合はその小休止がないように見えた。同じ調子で「カチャカチャカチャカチャ…」とキーをたたき続ける。
チャットGPTのような文章生成AIに質問すると回答がリアルタイムで文字として返ってくるがそこには変換のためにスペースを押して小休止する人間特有のリズムはない。彼女のタイピングはそれをイメージさせた。
自分もPC歴は長いのでタイピングにもそれなりの自信がある。しかし彼女のタイピングスピードは私のそれの倍くらい速かった。あんなに速くタイピングする人は見たことがない。そしてタイピングのリズムが彼女のように一本調子である人も見たことがない。
ただ1回だけタイピングミスをしたようで右上のキー(彼女から見て)を連打していた。キーの位置からバックスペースを押しているのがわかった。それを見て、この人も間違えるんだと少し安心した。
いずれにしても一生懸命仕事をしている彼女の姿は美しくすがすがしかった。