湯冷めの心配

動物あれこれ
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こんにちは。まさおです。ニホンザルやカピバラが温泉に入って気持ちよさそうに目を細めている風景をテレビや新聞でよく目にします。

心もあったまる風景なのですが彼らはお湯から上がったあとで湯冷めしないのか?疑問に思ったので調べてみました。

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サル、湯冷めしないか?

ニホンザルが温泉につかっている写真を見たことがある人は多いと思う。
お湯のなかで気持ちよさそうに目を閉じている様子は、見ていてこっちもほっこりとして暖かい気持ちになってくる。

長野県山ノ内町の「地獄谷野猿公苑」のニホンザルは温泉に入る。この地は冬は深い雪に覆われ、氷点下-10度を超すかなり寒いところだ。

極寒の中で温泉に入るサルたちの様子は心が温かくなってくるふんわりした光景なのだが、この光景を見ているとひとつ素朴な疑問が生じる。

「サル、温泉から出た後は寒くないのか?大丈夫か?湯冷めしないのか?」
これについて興味があったので調べてみた。

結論からいうと湯冷めしない。ニホンザルは全身を毛で覆われている。汗腺が少なくあまり汗をかかない。人間のように気化熱で体温を調節しないため、人間に比べると急激な体温変化は起こりにくい。

ここでのニホンザルは寒冷地に適応し、体の末端の毛細血管が収縮している。そのため体温を奪われにくく湯冷めしにくい。また、暖地のニホンザルと比較しても体毛の毛足が長くなっており保温効果が高い。

安心した。私が余計な心配しなくてもサルたちは大丈夫なようだ。

サルたちについての心配は杞憂に終わって一件落着だが、もうひとつ似たような写真をよく目にする。

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カピバラ、湯冷めしないか?

カピバラがお湯に入って気持ちよさそうに目を細めている写真だ。こちらも眺めているこっちまでなんとなくあったかくなってくるようなハートウォーミングなそれであるが、サルの時と同じ疑問、心配が生じる。

「カピバラ、お湯から出た後は、寒くないか? 湯冷めしないのか?」

カピバラは日本固有の動物でなく、南アメリカ東部アマゾン川流域を中心とした水辺に生息している。水辺に生息していることからわかる通り泳ぐのが得意だ。

それはいいのだが、カピバラはニホンザルと違って暖かいところに生息してる動物だ。カピバラ、温泉に入って大丈夫か?

これについても心配だったので調べてみた。

こちらも結論から言うと大丈夫。まず、カピバラは水をはじきやすい体毛を持っている。そのため体毛がすぐに乾く。さらに、カピバラには汗腺がないので汗をかかず、野猿公苑のニホンザル同様急激に体温が変化しない。

さらに、湯船に浸かるカピバラは動物園で飼育されている。カピバラの飼育スペースでは赤外線ヒーター、床暖房などが設置されている。

カピバラの湯冷めも心配しなくても大丈夫だ。

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