おかしな教義を本気で信じている人たち

日記
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 「ドアの向こうのカルト」読み終わった。この人たち(エホバの証人の信者)は本気で自分たちの信仰を信じているのだとわかった。エホバの教義は明らかにおかしい。教団組織としてもおかしい。だから教団の強制的な力(物理的拘束とか)が働いて信者になってしまった人は嫌でも脱会できないのだと思っていた。

 読んでいくうちにわかったことは物理的に拘束したりしなくても心を拘束(マインドコントロール)してしまえば信者は教団に留まり続けるということ。エホバの証人にはマインドコントロールして信者が脱会しないようにするための方策が何重にも張り巡らされている。

 エホバの証人も旧統一教会と同じように金儲け目的の宗教で、エホバ本部(アメリカにある)のごく一部の中枢幹部は儲かっているようだ。だが、一般の会員は経済的には困窮している人も多いようだ。会社での出世とかお金儲けは意味のないこととしている教義(ハルマゲドンが来る)なので、生活できる最低限の収入があればよく、時間があったら伝道(布教活動)する人がエホバの意に叶う人として他の信者から賞賛される。伝道時間を確保できるので、新聞配達とかダスキンをやっている人が多いという記述もあった。かつかつの生活をして、空いた時間は伝道活動に忙しいという生活は傍から見ると自虐的にすら見えてしまう。

 この本を読んでやっぱりマインドコントロールは恐ろしいと思った。

 著者の佐藤さんはこの教団の間違いに気づいて脱会するのだが、彼だからこそ脱会できたと思った。彼は熱心に聖書を学習していてエホバの教義についても精通していた。精通していたからこそ、エホバ信者以外の普通の人と一緒に働いていく中で少しずつ教団の言うことに対して疑問を持ち始め、35歳で脱会することができた。

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