こんにちは、まさおです。
もう何回も同じようなことばかり書いているけど、これ梅雨だよね。
梅雨明け宣言(正確には梅雨明けとみられる宣言)しただけで、実態は例年と変わらない7月の梅雨だ。
おとといテレビを見ていたら気になったことがあったのでここに書いておきます。
芸能人格付けチェックという番組をやっていた。
以前は高級牛肉とクジラの肉、カエルの肉を出演者に食べさせて、どれが高級牛肉か当てさせるというような企画をやっていた。
それなりに面白かったのだけど、ネタが尽きたのかな?
今回はそういう企画ではなかった。
番組を全部見たわけではないので見てないところでいつもの企画をやっていたのかもしれないが、自分が見たのは次のような企画。
格付けされるタレントが、コンビニへ買い物に行く。
メモ用紙に書かれた商品を買ってくる。
これだけである。
何でもないことのようだが、いくつかポイントがある。
メモ用紙に書かれた商品が「ポテトチップス」とか「おにぎり」「麦茶」などだったら誰でもすぐにその商品を見つけられるだろう。
そうでなくて、少しマニアックな商品がメモ用紙に書いてあるので、注意深く探さないとすぐには見つからないようになっている。
商品が見つかったら清算するのだが、レジへ持って行って店員にやってもらうのでなくて、セルフレジを使う。
セルフレジでスマホのPayPay払いで清算しなくてはならない。これがポイントの2番目。
たしか、5分以内に清算するという条件つき。
何人かが挑戦をしたが、若い人はこのミッションを遂行し、幾分年齢の高い人たちはクリアできなかった。
赤井英和さんは商品を見つけることができなかった。
元X JAPANのToshiさんは商品を見つけることはできたが、セルフレジを使っての清算ができなかった。
クリアできなかった二人は「クリアできなかった人」が入る部屋へ。
そこで雑談を交わしていると二人の小学生がどこからともなく現れた。
赤井さんとToshiさんの二人に、後ろから悪態をついてから逃げていった。
「セルフレジで清算もできないバカ(趣意)」とか「このくらいのことができなかったら何ができるのかな(趣意)」などとバカにしていた。
もちろんバラエティー番組で冗談のうちの演出なんだけど、二人の小学生の言葉に腹が立った。
自分もセルフレジを初めて使ったときはまごついた。
初めてのことなんてそんなもんだ。
でも教えてもらえば簡単なものだ。
そもそも誰でも使えないようなシステムを清算に使ってはまずいだろう。
結局、赤井さんも、Toshiさんも知らなかったというだけに過ぎない。
知らないことはバカにされていいことなんだろうか?
知らないことは悪いことなんだろうか?
知らない人はバカなんだろうか?
知っていることは偉いことで知らないことは恥ずべきこと、悪いこと、バカという風潮に違和感を感じた。
技術は進歩し、生活は便利になっていくけど、人の心が冷たくなっていっているような印象を受けた。
知らない人がいたら教えてやればいいという話ではないのか?
何かを知らない人がバカでなくて、先日の安部元総理を銃撃したような人物がバカだと思うなあ。
この人物はユーチューブで銃の作り方を学び、ネットで材料を購入して銃を自作したようだ。
その意味ではネットを使いこなしており、知らないことを自己解決したという意味でバカではない。
もしもこの人物が赤井さんやToshiさんのようにセルフレジも使えないような人物だったら銃を作ることもできなくて、今回のような事件を起こすこともなかったかもしれない。
何かをできること(能力)を過剰に評価する世の中なんだなあと思う。
それは、同時に何かをできないことを過剰に貶める世の中でもある。
何かをできる人ができない人のサポートをすればいいだけだと思うのだが。
何かの能力を持っていてもそれをどう使うのかが問題だと思うのだが。
バカという言葉を使う場所を間違えているような気がするなあ。
お笑いのバラエティ番組をそこまで真面目に見るのか?と自問したが、世の中の風潮が番組に反映されていて、嫌だなと思ったので記事に書いてみました。